9月に入ると少しずつ秋の気配が感じられてきます。特にここ数日で朝晩の気温が下がり、随分と過ごしやすくなってきました。
今月15日は、『中秋の名月』に当たる「十五夜」となります。(ちなみに満月は17日です。)この時期は空気が澄んでいる事から、1年で最も月が美しく見えます。すすきとお団子を飾って、風流なお月見を楽しんでみるのもなかなか乙なものかも知れませんね。
また9月は台風が多く到来する時期でもあります。立春から数えて210日目の「二百十日」(今年は8月31日)、220日目の「二百二十日」(9月10日)が昔から台風の多く来る農業の厄日とされてきました。風を鎮めて五穀豊穣を祈る「風の盆」や「風鎮めの祭」が行われる地域もあります。最近は土砂災害も多いので豪雨時には十分注意して下さい。
また「秋分の日」を中日にして計7日間が秋のお彼岸となります。彼岸は、仏教用語で現世を川のこちら岸「此岸(しがん)」、来世を川の向こう岸「彼岸」と呼ぶ所からきています。「寒さ暑さも彼岸まで」と言いますし、秋分の日を過ぎると昼間より夜の時間が長くなり始め、秋への移ろいが感じられるようになります。
今月も皆様にとって『実りの秋』のスタートとなれば幸いです。