身体でコリや違和感が出やすい筋肉を『肩』『首』『腰』『下肢』と分けて解説していきます。
まず、今回は『肩こり』を引き起こしやすい肩の筋肉から見ていきましょう!
肩や首の周辺には、「僧帽筋(そうぼうきん)」「三角筋」「肩甲拳筋(けんこうきょきん)」「棘上筋(きょくじょうきん)」「棘下筋(きょくかきん)」など、大小様々な筋肉があり、これらは肩こりと深く関わる筋肉と言えます。
その中でも、僧帽筋が最も肩こりを引き起こすと言われています。
僧帽筋は、首から肩・背中にかけての大きな筋肉で、上部繊維・中部繊維・下部繊維の筋肉から成ります。
この筋肉の役割は、5kg~6kgもある重い頭の角度を保つのと共に、上体を起こしている間、左右合わせて10Kgにもなる腕を支えるなど、日常生活でも酷使される事が多い為、疲労が非常に溜まりやすいのです。
特に、なで肩の方や筋力が弱い女性にとっては、疲労しやすい筋肉と言えます。
この筋肉の張り・違和感を取っていくには、まず筋肉の収縮方向を理解しましょう!
上の図をイメージしながらストレッチをすると効果が倍増します。
まずは、僧帽筋の上部繊維のストレッチから。
・両腕を自然な状態で下ろし、肩を真上に上げ、ストンと下に下ろす。
この動作を20回~30回やります。
次に、僧帽筋の中部繊維のストレッチです。
・両肩の力を抜き、肩甲骨を背骨に近付ける感じで後ろに引きます。
・次に、肩を前に突き出して背中を広げます。
この1と2の動作を10回繰り返します。
最後に、僧帽筋の株繊維のストレッチです。
・図のように両肘を付けてうつ伏せになり、背筋の要領で頭と上体を起こします。
・肘に上体の体重が乗った状態で、20秒~30秒キープします。
・この時、腰を反らす必要は無く、背中の下の方が伸びている事を体感します。
以上3つの運動を続けると、前かがみになりがちな上体が自然と後ろへ起きてくる事が実感出来るハズです。
毎日続けてみましょう!
次は、『三角筋』の働きとストレッチについて解説していきます。