さて、『筋肉痛』のもう1つの症状「筋肉のコリ」についてですが、整体やマッサージを利用される方のほとんどは、肩こりを始めとする、首コリ・背部の違和感・腰痛・手・足のむくみなどが症状として現れています。
そして、それらが酷くなってくると、凝っている感覚から痛みや痺れと言った状態にまで悪化してしまいます。
そのほとんどは、日常生活での習慣や仕事・環境・性格などからの影響を受けていると考えられます。
「筋肉」と言うのは、心臓の収縮により送り出される血液が動脈と言う管を通りエネルギーとして使われます。一方、使われた血液は、静脈と言う管を返して心臓に送り返されます。ただ、静脈は自分で血液を運ぶ力はほとんどなく、筋肉が収縮したり弛緩したりしてポンプのように血液を押し上げる役割を果たしています。
その為、長時間同じ姿勢を取り続けたり、運動不足の状態が続いてしまうと、一部のわずかな筋肉しか使わない為、使われていない筋肉が硬くなって血液を押し上げる力が弱くなり、血行が悪くなってしまいます。
すると、筋肉に乳酸などの疲労物質が溜まり、筋肉が硬くこわばって張ってきます。また、寝不足やストレス・足に合わない靴なども筋肉を緊張させ、疲労物質を溜めこんでしまいます。このような筋肉の疲れが、筋肉のハリやコリだけでなく、筋肉痛や全身がダルいといった症状を引き起こすのです。
筋肉に疲労物質が溜まってこわばったままだと、筋肉が血管を圧迫するのでより血行が悪くなってしまいます。その為、血液の流れにのせて疲労物質を取り除く事が難しくなり、疲労物質が溜まったになってしまいます。すると、ますます筋肉が硬直してコリが酷くなり、血液循環が悪い為に冷えを伴います。
こんな時は、辛い部分を軽くさすったり、マッサージしてあげると一時的に血行が良くなって疲労物質が取り除かれる為、コリや冷えを軽減する事が出来ます。また、お風呂に入る事も、血行が良くなる上、心身ともにリラックス出来るのでお勧めです。湯船に浸かりながら固くなっている部分をマッサージすると更に効果的です。
これらが大まかなコリの原因です。
またその他にも、内臓疾患から現れる症状や筋肉の捻じれからくる骨の歪みからくるものもコリの原因となっています。
次回は、さらに細かくどの筋肉が「凝り」を引き起こしやすいのかを解説していきます。